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ヒンダローペンの歴史
ヒンダローペンは、その発祥の地であるオランダ北部のアイセル湖に面した、北海へ通じる小さな港町に由来します。
ハンザ同盟都市として世界中へ貿易をしていました。
特に北欧やバルチックと交易が盛んで、商人たちによって持ち帰られたボールやトランクス、家具などを装飾していました。

ヒンダローペンの町の住人たちは、とても有能な工芸人で、身の回りの小物や家具を作りました。
アムステルダムとザーン地方では木材産業が発達していたので、彼らは造船所で工芸人として働き、船首や窓、ドアなどにも装飾するようになりました。

また、ヒンダローペンの船乗りたちはアジアとも貿易をはじめ、インドや中国から数多くの美術品が持ち込まれました。
 
物入れ 1758年
炉の熱よけ衝立
小型戸棚 18世紀末
18世紀になると、ヒンダローペンの住人たちは、小さな木片の彫刻物に絵付けをはじめました。
安物の家具を豪華に見せるため、色付き下地もはじめました。
もともとは明るい色とふたつの暗い色を基本に、花やカール模様、鳥などの彫刻模様を真似たり、聖書に記された背景や海、町などの風景画が描かれました。
 

19世紀になると多くの戦争により家具を売却し、古い芸術品をなくしてしまうことになりましたが、後にヒンダローペンの装飾品を含む装飾家具の展示会が行われ、この行事が再発見となり、ヒンダローペンを再び生き返らせました。

ヒンダローペンの特色は、なんといってもそのシックな色合いとデザインです。
描く色は単色で用いるのではなく、必ず何種類かの絵の具を混ぜて作ります。
複数の色を混ぜてつくった1色のみで描きあげる「ポースレン」や、2色だけで陰影を表現する「シャドーワーク」など、ヒンダローペンの技法は多彩で奥行きの深さをもっています。
子供用の椅子 19世紀末


 

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